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2014 年 2 月 8 日

劇中詩。

「戯曲作りワークショップ&リーディング〜優秀短編発表会〜」にお越し頂きましてありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?

 

第4話のタイトルでもあり、劇中詩でも使われた「浅き夢に寄せて」は近代詩人の一人で若くしてご逝去された立原道造さんの詩です。

 

リクエストもあったのでこちらで紹介させて頂きますね。

 


 

「浅き春に寄せて」

 

 

今は 2月 たったそれだけ
あたりには もう春がきこえている
だけれども たったそれだけ
昔むかしの 約束はもうのこらない

 

今は 2月 たった一度だけ
夢のなかに ささやいて ひとはいない
だけれども たった一度だけ
その人は 私のために ほほえんだ

 

そう! 花は またひらくであろう
そうして鳥は かわらずに啼いて
人びとは春のなかに 笑みかわすだろう

 

今は 2月 雪の面(も)につづいた
私の みだれた足跡・・・それだけ
たったそれだけ・・・私には 私には・・・

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